2013/4/10 水曜日

八重歯がかわいい?

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:17:55

highcanine1.jpg  都会の河岸に時折登場するアザラシが、なぜこれほどまでに愛されるかについて、あるTV番組で、アザラシが幼児顔に近く、見るものに「可愛いらしい、守りたい」という保護本能が働くからだと解説されていました。

 さて、西欧世界ではドラキュラの歯として忌み嫌われる八重歯ですが、確かに日本には「八重歯が可愛い」とした時代がありました。このことについては横浜の矯正歯科医、大野肅英先生が1988年の論文「八重歯の考現学」において日本の歴史や文化などから考察されています。その中で「八重歯が可愛い」には、「若さが関係している」、「日本文化の幼児性が潜んでいる」さらに、八重歯には「未完成の美としての魅力があるのだろう」と述べられています。

 とは言え、歯科医学的に犬歯には咀嚼(そしゃく)時のガイドとして働く重要な役割があり、八重歯の状態ではその役割が果たせず、また、歯磨きもしにくいことからむし歯や歯周病が懸念され、さらに転んだ時などに怪我(けが)をしやすいなどの理由から治療することをお勧めしているのです。

 

にほんブログ村 病気ブログ 歯科医へにほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 岩手情報へにほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 盛岡情報へ人気ブログランキングへ
次のページ »

盛岡市加賀野 なかの矯正歯科