2013/2/13 水曜日

ご存知でしたか? 矯正治療費の医療費控除

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:27:34

iryouhikoujyo1.jpg もうすぐ確定申告の時期ですね。

そこで今日は矯正治療費の医療費控除のお話しをしたいと思います。

矯正治療費は例外を除き(*後述します)保険がきかない自由診療ですが、確定申告をすれば医療費控除を受けられることが意外と知られていません。

20歳未満では無条件ですが、20歳以上では、矯正の専門医(日本矯正歯科学会の認定医)が診断し、(審美・美容目的ではない)医学的な病名のついた人が医療費控除の対象となります。

(国税庁 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1128.htm)

iryouhikoujyo2.jpg医療費控除はあなたやあなたと生計を一にする配偶者その他の親族が(1月1日〜12月31日)に支払った医療費を、その年の所得から差し引くことができる制度です。次の計算式によって計算した金額を控除できます。

 その年に支払った医療費の総額 ― 医療費を補填する保険金の等の総額=A

 10万円と総所得金額の5%とのいずれか少ないほうの金額=B

 A−B=医療費控除額(最高200万円)

課税所得額に応じた、おおまかな還付金額を別表に示しますが、詳しくはお近くの税務署でご確認下さい。

 

* 健康保険が使える矯正治療

今のところ、認められているのは・唇顎口蓋裂の方の矯正治療、・アゴを切る手術を伴う矯正治療、その他国が定める44の症候群の方の矯正治療です。

唇顎口蓋裂の方の場合は、育成・更正医療機関の指定を受けている医院(当院も含まれます)で治療されると、自治体から治療費の補助があります。

アゴを切る矯正治療が保険でできる医院(当院も含まれます)は、顎口腔機能診断基準施設の指定を都道府県から受けています。

矯正歯科医院は歯科医師免許を持っていれば誰でも開院できますが、育成・更正医療指定機関や顎口腔機能診断基準施設の指定には、いくつかの条件が必要なので、矯正歯科医院を選ぶときの一つの目安になると思います。

また、日本矯正歯科学会の認定医や専門医資格の有り無しも一つの目安になるかと思います。

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2013/2/2 土曜日

「盛岡城に淡路丸?!」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:45:40

awajimaru.jpg 先日東京での矯正セミナーにでかけるおり、盛岡駅の新幹線乗り場2階フロアに、史実にもとづいて復元したという「盛岡城」のステンドグラス模型が展示してあるのに気がつきました(写真)。 

内部からの照明で復元されたお城の模型が幻想的で優しい光をはなっておりました。 

「盛岡城」は残された石垣の美しさだけでも東北三大名城(他、若松城、白河城)の一つに数えられるほどです(国指定史跡)。 

建物も現存していたらどんなに素晴らしいお城であったろうかと想像をかきたてられました。 

お城の建物を目で追ってゆきますと、天守櫓の下に「淡路丸」という名前の場所があることに気がつきました。 

盛岡城の中になぜ「淡路」が?!と素朴な疑問が湧きました。 

話はかわりますが、東京の老舗の蕎麦屋「藪そば」は神田の淡路町にあります。 

町名の「淡路」は付近にある淡路坂に由来し、坂の上に鈴木淡路守の屋敷があったことからつけられました。淡路守は旧国名の淡路(兵庫県の淡路島)の出で、淡路は阿波路(阿波=徳島へ行く道)」から来ているといいます。 

盛岡城の「淡路丸」の方は、調べてみましたがどうもはっきりしたことはわかりません。 

甲斐源氏の流れをくむ南部氏の譜代の家臣に福士氏がおり、明徳2年(1391年)に福士政長が将軍足利義満に不来方を賜り、初代不来方城主となりました。政長はその後に福士伊勢入道慶善淡路に改名しました。 

不来方城は不来方北館“慶善館”と不来方南館“淡路館”に分かれていたといいますから、2つの館の名前は政長の名前に依っていたことになります。 

元和年間(1615-24)に南部利直によって盛岡城と改称された後も淡路館の名前は残っており、それが「淡路丸」になったものと思われます。 

「淡路」の由来は福士氏が元々淡路の出身かその地の支配に関わった者の末裔であったためではないかと推測しております。 

 

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2013/1/21 月曜日

ゴムメタルが矯正治療を変える?!

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:44:55

gummetalsemi13.1.1314a.jpg 

「ゴムメタル」という合金をご存じですか。

トヨタの豊田中央研究所で開発された、柔らかく、しなやかでありながら腰が強く、金属でありながらゴムのような性質を持ち、高い生体安全性も証明されている人に優しいチタン合金です。

この純日本発の不思議な合金、神奈川歯科大学の長谷川信先生が見そめて、矯正治療に打ってつけであるとして、大阪の企業や矯正材料メーカーと共に矯正治療に特化したワイヤーとして製品化しました。

昨年秋に盛岡市で開催された第71回日本矯正歯科学会大会では外国からの参加者からも注目を浴びておりました。

先日東京で、長谷川先生の「新素材で変わる治療コンセプト GUMMETALワイヤーの使い方」セミナー(2日間コース)があり、受講して参りました。

文明の発達、咬耗の減少、顎骨の縮小とともに智歯が生えるスペースが不足してきており、現代人では智歯は不要であり、むしろ不正咬合惹起の原因になっているといいます。

長谷川法の基本は可及的に小臼歯抜歯を行わずに智歯を抜歯したスペースや、しなやかなゴムメタルワイヤーを使用して歯を直立させ得られたスペースを利用して不正咬合を治療するというもの。

自ら上と下の歯にゴムを24時間掛ける努力は必要なものの、しなやかな角ばったゴムメタルワイヤーを治療の早い段階から全ての歯の装置(ブラケット)にはめることができることから、全ての歯が一塊(En-bloc)として動き、治療期間が大幅に短縮されます。

近い将来、この純日本発のゴムメタルワイヤーが世界の矯正治療を変えるかも知れませんね。

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2013/1/11 金曜日

「ヘッドギアを着けたへび」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:54:31

 

HG-snake1.jpg新年明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。

今年の当院の年賀状の図案は「ヘッドギアを着けたへび」にしてみました。

へびに矯正治療が必要かって? 必要ないですね(笑)

さて、この「ヘッドギア」矯正治療で、上下のあごの位置のコントロールや、上の奥歯を後ろに移動するためなどに使用される装置です。

最近では歯科矯正用アンカースクリューの普及により出番は少なくはなっていますが、アンカースクリューを望まない方や骨の軟らかい若年者には使用されます。

HGf.jpg「ヘッドギア」は使用時間が長ければ非常に良い効果をもたらします。

歯を抜いて治さなければならないほど症状の重い方でも、この装置により歯を抜かないで治療できる可能性が高まります。

この装置の歴史は古く、特に北米やカナダでは学童の矯正治療に今でも好んで使用される矯正装置のひとつです。

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2012/12/23 日曜日

トナカイの鼻が赤いわけ?!

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:34:14

akahanatonakai.jpg 

もうすぐクリスマスですね♪

ところで皆さんは、サンタさんのそりを引くトナカイの鼻がなぜ赤いか考えたことがありますか。

夜空を駆けるそりの行く手を照らすため? サンタさんの赤いマントや帽子の色とのコーディネート?・・ 

そんな疑問に科学的に答えた研究が、イギリスの医学専門誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表されました(12月21日のNHKニュース)。

それによりますと、トナカイの鼻には体温を調節するための毛細血管が人間より25%も高い密度で張り巡らされており、これが鼻が赤く見える理由だそうです。また、粘液を分泌する腺が多くあることで炎症を防ぎ、極限的な寒さにも耐えることができるということです。

研究を行ったオランダのエラスムス大学のカン・インス博士は「日頃、臨床で患者の鼻を診察しているが、子どものころからの疑問に答えようと北極に2回行ってトナカイの鼻を調べてみた。世界中から問い合わせが殺到し反応に驚いている」と話したそうです。

博士の疑問はみんなの疑問だったのですね。

トナカイの鼻が赤いのにはちゃんと科学的な理由があったのです。

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